投資は、生活資金とは別の余裕資金でおこないます。
余裕資金がない場合や少ない場合は、余裕資金をつくることから始めます。
収入-支出=収支 → 貯蓄へ
毎年の貯蓄を積み上げたものが貯蓄残高となります。貯蓄残高は、現金や銀行預金という資産の姿になっています。
貯蓄残高はおおきく、
・日常生活に必要な生活資金
・当面使う予定のない余裕資金(将来のための蓄え)
に分けられます。
この当面使う予定のない余裕資金が投資資金の対象となります。
したがって投資資金をつくるためには、
収入を増やす、支出を減らす → 収支が改善する
→ 余裕資金ができる → 投資にまわす → 資産を増やす
の流れをつくります。
収支を改善するというのは当たり前のことですが、投資資金をつくるという目的で、積極的におこなうことが求められます。
どうやって資産が増えていくイメージを図式化して説明、コチラ ➡ 【図解】資産を増やすイメージを持つ
支出を減らす
収入を増やすよりも、支出を減らす方が主体的に取組みやすく、効果もすぐにあらわれます。
ただし、支出を減らすのにともなう抵抗感をどう克服できるかがポイントになります。
現状使っている生活費がすでにあるので、そこからの削減となると変化がともないます。変化をともなうと抵抗感がでてきます。
この費用は削れない、ここにはこだわりがある、生活レベルは変えられないなど削減できない聖域がでてきます。自分の将来のためにおこなう支出削減なのですが。
ここで、将来の資産を増やす VS 今使えるお金を確保する の葛藤が発生します。
日常生活のあらゆる場面で、お金をつかう、つかわないの判断が求められます。
先に判断基準を作っておくのがよい方法です。この判断をスムースに行うための方法をいくつかご紹介します。
支出を、投資、消費、浪費に分ける
・投資=将来のリターンのための先行支出
・消費=生活維持のために最低限必要な費用
・浪費=生活維持のために必要ではない、あるいは過剰である費用
具体的な支出をあらかじめこの3つに分類します。
浪費に相当するものを定義して、減らす習慣づけをします。
一方、教育や自己啓発など将来のリターンのための先行投資のお金を確保することも必要でしょう。
必ず価値が下がるものにはお金をかけない
これはもっと徹底的におこなう基準です。おもに電化製品や車などに適用します。
例えば自動車の場合、自動車に必要なのは移動・輸送手段としての機能です。
ところが便利さ、カッコよさ、見栄えなどの価値観を含めた結果、高価な買い物になってしまいます。
自動車の資産価値は、購入した瞬間から下がり、最後には0になります。
5人乗りの100万円の車と200万円の車では、移動・輸送手段としての機能は同じです。
自身のこだわりなど価値観を費用として計上しなければ、200万円の車は100万円の車より資産価値の損失が大きくなります。
このように価値観の費用は除外し、モノを機能に対する資産価値で評価することも資金づくりには役立つでしょう。
投資に慣れてくると、お金がお金を生むということが身をもってわかってきます。
差額の100万円が5%の複利運用では、
10年後には163万円
20年後には265万円
30年後には432万円 にもなるのです。
先に予算を決める
食費や雑費など日々の購入品の数々は、先に予算化する方法が実用的です。
例えば、食費を月5万円で予算化して、月初めに現金にします。
1ヵ月間の食費はこの現金から支払うことで、使用額が明確になり、達成度も分かります。手間もかからないので簡単にできます。
ちなみに予算をあまり細分化すると手間がかかり、長続きしません。
この方法は家計簿も必要ありません。
収入を増やす
収入は、
・独身世帯では、1ヶ所からの労働収入
・既婚世帯では、1ヶ所あるいは2ヶ所からの労働収入(共働き)
である場合がほとんどです。
おおくがサラリーマンですが、サラリーマンは自分の給与を自分で増やすことはできません。
収入を増やすためには、収入を多様化することが必要になります。共働き、副業、起業などです。
ネットの普及で、個人でも稼ぐことができるビジネスチャンスが増えました。
ただし本業がおろそかになると、全てが中途半端になりますので注意して下さい。
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