投資は、資本を全て失うほどの損失を一度でも出すと、マーケットから退場を宣告をされ、戻ってこれなくなります。
言い換えれば、大損せずに儲け続けなければなりません。
大きな利益も出すが、大きな損失も出す・・・✕
手堅く利益を出し、大きな損失を出さない・・・〇
つまりマーケットの大暴落が発生した場合においても、致命的な損失を回避する必要があります。
目 次 1.投資のよくある失敗事例 ①投資対象を理解せずに失敗 ②儲けて調子に乗って買い増し、その後下落して失敗 ③まとめ買いで失敗 ④未練を持って損切出来ず ⑤値動きが気になって他の事が手につかず ⑥現金がなくなり、買うべき時に買えず ⑦マイナスのシナリオを考えずに失敗 ⑧ポートフォリオを考えずに失敗 2.米国ETF投資を活用することが、これらの失敗事例の対策に活きる |
リーマンショック前から投資を始め、現在でも投資を続け利益を出している人は、それを身をもって体験できたラッキーな人と思います。
人間が行う経済活動で、バブルが定期的に発生するのは、当事者が入れ替わっているからだとよく言われます。
市場参加者が、バブルとその後の大暴落を経験した人々から、未経験の人々に入れ替わると次のバブルが発生すると言われます。
マーケットの大暴落に遭遇した経験がない人は、致命的な損失を回避するために、失敗事例から学ぶことが重要といえます。
投資のよくある失敗事例
①投資対象を理解せずに失敗
経済や市場の基本知識がないまま、思いつきや人の意見で銘柄選択を行い、中身のよく分からないものに投資をして失敗する。
投資初期にありがちです。初めは誰も素人です。慌てて投資すると大損につながります。少額で十分経験を積むことが、結果的に長期的な利益につながります。
②儲けて調子に乗って買い増し、その後下落して失敗
買った銘柄の値が上昇して利益が出ると、まだまだ上がり続けるのではと思ってしまいます。
そこで更に儲けようと買い増ししたところ、大きく下落して結果として損失を出してしまう。
買い増しは平均取得単価を吊り上げていることであり、その後下落局面が来た場合に大きな損失になってしまいます。
投資には冷静な判断が求められます。しかし性格や思い込みが大きく影響しそれを阻害します。投資には計画(ルール)とそれを守る実行力が必要です。
③まとめ買いで失敗
投資をしていると、投資していないことが損してる気になることがあります。
特にはじめて間もない場合は、資金があるばかりに買い急いでしまいがちです。
定年で退職金をもらったサラリーマンが、株を始めてすぐ大損する例はよくある話です。
投資資金があるだけ買うのではなく、買わないということも投資の一部であるという考えが必要です。
投資の時間軸を意識して投資戦略を立てる必要があります。
④未練を持って損切出来ず
損切りをしようかどうしようか決断出来ずにずるずる値が下がり、結局大きく下がったところで損切りせざるを得なくなるというのが損失が膨らむパターンで、精神的にもダメージを受けます。
ところが損切りという行為は、自分の最初の決断を否定する行為なので、慣れなければなかなか実行できません。ここに理屈で言う以上の難しさがあります。
最初に買う時点で、予想外の動きをしたらどうする、ということを決めておく必要があるという事です。
⑤値動きが気になって他の事が手につかず
マーケットは常に動いており、株価にしても、為替にしても、上がったり、下がったりを繰り返します。
何もポジションを持っていない人にとっては、値動きはさほど気になりませんが、ひとたび持つとその動向が気になるようになります。
気になる が度を越すと投資の継続を阻害します。
・投資を始めたばかりで 気になる
・評価損が出ていてどうしようか 気になる
・頻繁な売買を繰り返していて 気になる など
その結果
・仕事が手につかない
・落ち着かなかない、ひどく落ち込む
・寝不足になる
などの症状がでると、長期的に投資を継続することはできません。体は正直です。
投資はギャンブルではありません。日々高揚と落胆を繰り返しているような投資はギャンプルとなり、常習性がでて、売買しなければ落ち着かない禁断症状に襲われます。
投資は戦略とルールにもとづいて売買し、一喜一憂せずに、ビジネスライクに淡々と進めることが必要です。
⑥現金がなくなり、買うべき時に買えず
資本のほぼ全てを株式や投資信託などの証券として持っているとします。
その時リーマンショックやギリシャ危機などの暴落が発生し、格安の証券がゴロゴロある時に現金がないことがあります。
投資は、安く買って高く売らなければ利益がでません。安くなった時に現金がなければ買えません。
危機に限らず、投資対象としてマークしていた銘柄に、せっかくの買いタイミングが来ても、現金を準備していなければ買えず、タイミングを逃します。
⑦マイナスのシナリオを考えずに失敗
マーケットは自分の思うように動きません。しかし、その中で投資行動を起こさなければなりません。
儲けのことばかりを考えて売買を行うと、予想外の値動きにあい狼狽することになります。
自分勝手な推測・思い込みばかりで投資行動をとることは、まさしくギャンブルとなってしまいます。
自分の資金の状況なども踏まえ、思惑が外れた場合も想定しておくことが必要です。
⑧ポートフォリオを考えずに失敗
ポートフォリオを考えずに失敗とは、資産の配分を考えずに保有して、思惑外の事が発生した際に致命的な損失を出すという事です。
例えば資産の全てを日本のA社株とB社株とC社株に分けて運用する場合、日本株100%のポートフォリオになり、通貨も全て円となります。
ということは日本株全体が大きく下落したり、国債暴落で日本円の価値が下がったりすれば、資産全体の価値はその影響をもろに受け大きく減少します。
こういう偏ったポートフォリオで運用すると、その危険性が高まります。
資産運用の目的は、資産の合計額を増やす事です。決して個別銘柄で得した損したが重要ではありません。資産全体の利益は全体最適であり、個別銘柄での利益は部分最適です。
ポートフォリオをマネジメントし、全体最適をめざす投資が求められます。
米国ETF投資を活用することが、これらの失敗事例の対策に活きる
米国ETF投資を活用することで、
・円建て資産への集中リスクを分散できる
・銘柄分散が容易にできる
・ポートフォリオ・マネージメントに適している
くわえて、投資はメンタリティに大きく左右されます。
戦略とルールを決めて、PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を実践するとブレが少なくなります。
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