投資も、家計の中の活動の一つであるので、投資をはじめる前に家計の状況がわかるようにします。
そうしなければ投資利益もあぶく銭となってしまう恐れがあります。
家計把握の方法といっても家計簿をつけることではありません。こまかい家計簿は、時間がかかるので長続きしません。支出内訳調査は、収支に問題があった場合に原因分析で行います。
家計は大きく分類すると、
・収入と支出の差額である収支
・資産と負債
からなっています。
会社も基本的に同じで、損益計算書、キャッシュフロー、バランスシートをつくります。ただしこれらを正確につくるのは大変です。家庭には経理部がありません。
家庭では、一人あるいは二人で家計管理を行うので、
・少ない手間で継続できる
・ポイントがわかる
ような管理を目指します。
簡単な方法を紹介します。
貯蓄残高と月次収支
まず把握しておきたいのは、貯蓄残高(現金・預貯金など)と月次の収支の推移です。
貯蓄残高がどれくらいあり、それが増加傾向か減少傾向かということです。言い換えると収支がブラス推移かマイナス推移かということです。
具体的な方法として、毎月月末の手持ち現金と全ての銀行の預貯金を合計して、貯蓄残高を算出します。定期預金、子供預金、財形貯蓄など全て合計します。
これを数か月実施すると貯蓄残高の推移が分かります。
この月次の貯蓄残高が前月に対し増えている場合は月次収支がプラス、減っている場合は月次収支がマイナスになります。
月末でなくとも給与振込み日など、毎月決まった日であればよいです。銀行の通帳から過去の月も調べることができます。
これらの数値を表にして、数か月の推移をみると貯蓄残高と収支の状況が簡単に把握できます。収支のマイナスが続いている場合は、その原因を掘り下げて調べます。
例えば、貯蓄を月3万円行っているのに、月次収支がプラスマイナス0万円の場合は、貯蓄しているようで貯蓄されていないことが分かります。
投資をはじめた後は、投資資金として証券会社に移管した分を投資元本として記帳します。
具体的な家計管理表の作り方は、コチラ ➡ 貯蓄残高推移と月次収支
資産と負債
もう一つは資産の状況です。資産と負債の状況を表にしたものをバランスシートとよびます。
資産:現金や預貯金、証券資産、住宅、車など
負債:住宅ローン残高、その他のローン残高
資産-負債=純資産(自分の実質資産)です。
資産は、住宅や車を含めて時価評価が原則です。正確には分からないので、売却できるおおよその額で十分です。
純資産がマイナスの場合は、債務超過の状態であり、改善が必要になります。
住宅ローンを組むと多くがマイナスになります。これは、住宅の時価は購入した直後から下がるのに対し、ローン残高は住宅取得額に支払利子が加わるからです。
とはいえ良好な状態ではないので、早めの返済がベターです。
資産状況は、収支が安定してる場合は月次で見る必要はありません。
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