日本国内の証券会社でも、投資信託を使って海外分散投資を行うことができます。
投資信託は円建てですので、円建てで外国資産に投資することになります。
したがって、為替と切り離すことはできないデメリットはありますが、メリットもあります。
・少額でも外国資産に投資できる
・自動積立できる
国内で販売されている投資信託は、5,000銘柄以上(2016年5月現在)もあり、今なお増えています。
日本で5,000銘柄以上もある投資信託をどうやって選べるの?
目 次 1.モーニングスターについて 2.対象カテゴリーの投資信託の一覧を見る ・カテゴリーの選択例 3.各銘柄の個別情報を調べる |
これだけの中から、実際に投資する対象の投資信託を決めるのはひと苦労です。
しかし長期運用を行うためには、あとあと困らないように、事前にしっかりした調査をしておくことが大事です。
そこで役立つのが、モーニングスターのサイトです。
モーニングスターについて
モーニングスター株式会社が運営するサイト( http://www.morningstar.co.jp/ )を使うと、投資信託を調べるのに便利です。
モーニングスター株式会社は、東証JQ上場の金融情報サービス会社で、SBIグループのグループ企業です。
モーニングスターのサイトでの投資信託の調査方法を、次に記載します。
対象カテゴリーの投資信託の一覧を見る
投資信託の投資対象を見つける作業において、銘柄名が事前に分かっている場合もありますが、多くはそうではありません。
先進国株や新興国株、先進国債権など性格の異なる資産を組入れたポートフォリオを計画して、銘柄を選定します。
つまり資産の種類を先に決めて、そのあと銘柄を選択するステップを踏みます。
まずモーニングスターのサイトのトップページから、
[投資信託]のタブをクリックします。
そして[詳細条件でファンドを検索]をクリック
次にカテゴリーを選択し、[インデックスファンドのみ]を選択して、[検索する]をクリックします。
インデックスファンドを選択する理由については、投資信託を選ぶ選定基準や注意点は? を参照下さい。
カテゴリーの選択例
・先進国株式として、
国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジ無)
・新興国株式として、
国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジ無)
・先進国債権として、
国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジ無)
・新興国債権として、
国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジ無)
・REITとして、
国際REIT・グローバル・除く日本(為替ヘッジ無)
ファンド検索結果が表示されると、同じカテゴリーの銘柄が並ぶので、その中から銘柄を選ぶことができます。
続いてスクリーニングされた投資信託をコスト順に並べます。
[信託報酬等(税込)]をクリックすると、信託報酬が低い順に表示されます。
同じベンチマークのインデックス投信であれば、コストが安いというのは最大の利点になります。
リターンと標準偏差も表示されます。運用期間が短い等で該当データがないものもあります。
各銘柄の個別情報を調べる
各銘柄の詳細情報の調査方法を、次に記載します。
日本国内の投資信託は、米国ETFのようなティッカーがないので、名前のみで銘柄を探すのはとても難しいです。
投資信託の名前は、似ているものが多く、分配頻度のみが異なるものがある、為替ヘッジのみが異なるものがある など複雑です。
スクリーニングしたファンド検索結果から、ファンド名をクリックすると詳細情報を見ることができます。
ファンド名をクリックすると、銘柄メニューの[スナップショット]が表示されます。このページでは投資信託の概要が表示されます。
例では SMTグローバル株式インデックス の情報を表示しています。
ファンドの特色には、ベンチマークが記載されているので要チェックです。分配金履歴の情報もあります。
[スナップショット]のページでは他にも、信託報酬等(税込み)、パフォーマンスの情報も記載されています。
なお、販売手数料は証券会社によって異なるので、取引する自身の証券会社のホームページで確認します。
銘柄メニューの[チャート]をクリックすると、大きくて便利なチャートを見ることができます。
期間を変えたり、分配金を含めた価格を見ることができます。なお分配の税金は考慮されていません。
銘柄メニューの[ポートフォリオ]のタブクリックすると、投信会社開示資料があります。
目論見書や運用報告書など運用会社の書類を読むことができます。
ベンチマークや信託報酬については、念のため目論見書や運用報告書で確認をしておくことをおススメします。
例えば、サンプルに使ったSMTグローバル株式インデックスという投資信託のベンチマークは、MSCIコクサイ・インデックス(円ベース)です。
ベンチマークが同じであれば、コストが低い銘柄の方がもちろん有利です。
カテゴリーを決め、ベンチマークを決め、その中で条件の良い投資信託を選定するというステップになります。
目論見書には、次のように記載されています。
初めての方は面倒くさいかもしれませんが、慣れると簡単に銘柄調査ができます。
マイクロソフト・エクセルを使って、調査した銘柄をリストにして整理すると比較が容易で、選定しやすくなります。また選定理由も明確になります。
このページの関連記事
●円建て資産の運用例
●初めての人のための資産運用ガイド
●投資信託を選ぶ選定基準や注意点は?
クリック応援お願いします!記事を書く励みになります。
にほんブログ村