集中・一括・アクティブ投資と分散・積立・インデックス投資の比較まとめ

    

分散投資・積立投資・インデックス投資の組み合わせは、簡単に始められ、初心者でも長期運用で大きな成果を得ることもできます。

一方の集中投資・一括投資・アクティブ投資は、初心者にはリスクが高く、高い知識や経験がなければ大きな損失をだしてしまう可能性が高くなります。

目   次
1.集中投資か分散投資か
2.一括投資か積立投資か
3.アクティブかインデックスか
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集中投資か分散投資か

集中投資と分散投資はどちらが良いのか?という問いかけはよく耳にします。

一般的には、次のように言われます。
集中投資とは、持っている資金を一点に集中させる投資法で、
分散投資とは、持っている資金を複数の分野に分ける投資法です。

もっともなようですが、これだけではよくわかりません。概念では投資できないので具体的に考えてみましょう。

1,000万円の資金があるとします。

①日本の1社の株で1,000万円分保有する

②日本の10社の株で1,000万円分保有する

③日経平均の投資信託で1,000万円分保有する

④日経平均の投資信託と日本国債で1,000万円分保有する

⑤日経平均の投資信託と米国株S&P500のドル建てETFで1,000万円分保有する

⑥日経平均の投資信託と米国株S&P500のドル建てETFに、米国の債券、新興国の株式と債券のETFを加えて1,000万円分保有する

何番が集中投資で何番が分散投資でしょうか。

①は集中投資と言えます。若い番号ほど集中投資に近いと言えそうです。

投資信託やETFは、多くの個別銘柄によって構成されていますので個別銘柄の倒産やスキャンダルによるリスクは回避できます。

でも③のように日経平均株価指数のみに投資しているのであれば、集中投資といえるでしょう。

1つの銘柄に集中した方が、利益も損失もその銘柄のみに起因するので、資金全体の利益も損失も大きくなります。つまりハイリスク・ハイリターンになります。

その分、銘柄を選ぶ目利きがたいへん重要になってきます。

個別株を選ぶには、企業の年次報告書や財務諸表の内容を分析し、株価が割安か、成長性はあるか、などさまざまな視点から企業を評価する必要があります。

その目利きのためには、多大な時間と労力を割く必要があります。

バフェットやフィッシャーに及ばないのは当然としても、プロでない個人投資家が、これらの視点で将来株価が上昇する企業を見極め続けるのは至難の技です。

一方、①②③④は日本円および日本資産のみへの投資です。通貨分散という点では、集中投資になります。

昭和初期に発生したように日本の国債暴落や財政破綻が発生した場合は、日本円への集中投資は大変な損失を被ることになります。

日本円および日本の資産への集中リスクを減らすためには、海外に資産を振り分ける必要があります。

以上のように集中投資と分散投資には、それぞれメリット・デメリットがあります。

特徴 向いている人
集中投資 ハイリスク・ハイリターン
長期間利益を出し続けるのは難しい
目利きに多大な時間必要
平均的なプロを上回る上級者
分散投資 平均的なリターン
長期投資でリスクを減らす
シンプルで簡単
上記以外の人

普通の個人投資家にとっては、通貨分散もふまえた海外分散投資で長期運用がベターといえるでしょう。

どうしても集中投資を行いたい場合は、資金の一部を分離して、その資金のみ集中投資で増やす方法もあります。ただし減ったからといって資金を追加しないことが賢明でしょう。

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一括投資か積立投資か

一括投資と積立投資の違いは、購入方法にあります。

一括投資は、文字通り一括購入をあらわします。
積立投資は、定期的に定額を購入します。

積立投資は、ドルコスト平均法の原理を使った投資法で、購入時期を分散させ長期に運用することで、短期的な価格下落リスクを低く抑えることができます。

一括投資は、時間を集中する投資法、
積立投資は、時間を分散させた投資法と言い換えることができます。

一括投資は、利益も損失も1回の購入タイミングに起因するので、利益も損失も大きくなります。つまりハイリスク・ハイリターンになります。

そして、そのタイミングを計ることが大変重要になってきます。まあこれができるくらいならあっという間に資産が何倍にもなっているでしょう。

また、一括投資にはまとまった資金が必要ですが、積立投資はまとまった資金がなくてもはじめることができるという利点もあります。

その反面、まとまった投資資金がある場合、積立投資は資金を遊ばせてしまうことにもなります。

特徴 向いている人
一括投資 ハイリスク・ハイリターン
タイミングが難しい
投資上級者
積立投資 下落リスクを分散させる
シンプルで簡単
上記以外の人
まとまった資金がない人

一括投資と積立投資の中間に、分割購入があります。購入を数回に分割して行います。

経済危機などで指数が大きく下落した際に購入することで取得単価を低くすることができます。

ただし購入のルールを決めなければ、気分や思いつきのタイミングで購入して失敗につながるので注意が必要です。

普通の個人投資家にとっては、積立投資で長期運用がベターといえるでしょう。

まとまった資金ができて、投資に慣れてくると、ルールを決めて分割購入をすることも選択肢の一つになるでしょう。

アクティブかインデックスか

ファンドマネージャーの腕が運用成績に大きく反映されるアクティブファンドの半数以上は、信託報酬が高く全体的にコスト高ということもあり、インデックスファンドの運用成績を下回っています。

インデックスファンドよりもはるかに多くの銘柄があるアクティブファンドの銘柄を厳密に比較して、よい銘柄を選出するのは不可能と言ってもよいでしょう。

しかも過去の運用成績でしか評価できませんので、将来のファンドの成績が継続してインデックスファンドを上回るかどうかはわかりません。

インデックスファンドは信託報酬も安くあがり、長期運用ではこのコスト差はばかになりません。

証券会社によって異なる販売手数料についても、インデックスファンドの方が安い傾向にあります。

普通の個人投資家にとっては、インデックスファンドを選ぶのがベターと言えるでしょう。

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