米国など海外証券会社の口座開設を行うにあたり、入出金のルートを事前によく検討しておく必要があります。
海外証券会社は、その名のとおり外国の金融機関ですので、資金を証券口座に入金する場合は海外送金が必要になります。日本の銀行口座と米国の銀行口座や証券口座との資金移動は海外送金になるため手間と費用がかかります。
海外送金とかやったことない。どうしていいかわかんない!
ふつう海外勤務経験とかなければ、海外送金したことありませんよね。
でも大丈夫です。流れがわかると大して難しいことはありません。
ポイントは、海外送金に適した銀行を選び、海外証券口座までの資金の流れをつくることです。
海外ネット証券と海外送金ができる銀行との組み合わせについては、コチラ ➡ ネット証券と銀行口座の組合せを徹底比較
日本国内の証券会社の場合
一般的な例として、日常生活(給与振込みや口座引き落としなどの支出)に使っている日本国内のA銀行の普通口座があるとします。
日本の証券会社の証券口座Jを開設する場合は、A銀行から証券口座Jに入金(振り込む)することも、逆に出金することも容易に出来ます。
この場合の資金の流れは、次の図の通りです。
証券口座Jへの送金手数料を削減するため、あるいは複数の証券口座の入出金をまとめるため、証券会社と提携しているB銀行の口座を開設した場合の資金の流れは次の図の通りです。
いずれの資金移動も、国内移動であり手続きも容易です。
米国の証券会社の場合
米国の証券口座 を開く場合は、海外送金できる銀行口座が必要になります。(A銀行が海外送金できないとすると)
海外送金の場合は、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンクやゆうちょ銀行、プレスティアSMBC信託銀行など海外送金の取り扱いがある銀行口座を開設する必要があり、それぞれ手数料や手続きが異なります。
プレスティア(旧シティバンク銀行)は手数料も安く、手続きも簡単で便利です。
上記のようなC銀行の口座を開設し、米国の証券口座Uや証券口座Sに入金する場合の資金の流れは次の図の通りです。
C銀行と米国証券会社の入出金はとりわけ重要であるため、米国証券会社の口座開設の折にはよく調査して構築することをお勧めします。
また米国の銀行口座Zを開設した場合は、C銀行とZ銀行の資金移動が海外送金となり、次の図の通りとなります。
米国内の銀行口座と証券口座の資金移動は容易で安価です。ただし、米国内の銀行口座開設が必要となるためよりハードルが高くなります。
その他の注意事項
米国の証券口座から出金する場合は、基本的に証券口座の名義と同じ名義の銀行口座にしか送金できません。
米国の金融機関は共同名義(jyoint account)が可能です。日本には共同名義の口座はありません。
共同名義と個人名義の資金移動はできない場合があります。本人の口座から夫婦の共同名義の口座であっても、名義が異なることになります。
最終的に日本の銀行へ資金移動をする場合は、米国内に共同名義口座を作らない方がよいでしょう。
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