世界中のあらゆる資産に投資できる米国のETFを取引きするのに、取扱銘柄が多く手数料が安いのは米国の証券口座です。
インタラクティブブローカーズやファーストレード証券などの米国の証券口座は海外の金融機関ですので、日本の財政破綻にはリスク回避の効果があります。
海外の証券口座にて投資を行うときには、資金の海外送金が必要になるので、海外証券口座とつなげる銀行口座を準備する必要があります。
米国の銀行から米国の証券会社に送金するのは米国内送金になるので手数料が安く効率的ですが、日本で生活する以上は、米国と日本の間で資金を行き来させるルートが必要になります。
日本国内で海外送金ができる銀行は限られています。またまだまだサービスが十分とはいえない銀行が多いです。海外証券会社と銀行の組み合わせを参照してください。
プレスティア(PRESTIA)は、もともと世界有数のグローバルな金融機関であるシティグループの日本法人から、SMBC信託銀行に移管されたものですから、海外取引には強みがあります。
目 次 1.プレスティア(PRESTIA)のメリット 2.プレスティアの口座維持手数料を無料にするには? 3.プレスティアの使い方 |
プレスティア(PRESTIA)は、海外投資のハブ銀行として最初に検討すべき銀行でしょう。
プレスティア(PRESTIA)のメリット
・ネットからオンラインで海外送金できる
送金先を郵送で事前登録するとその後はネットで送金できます
・海外送金が安い (旧シティバンク銀行と同じ)
米ドル送金3,500円/件は他行と比べ安い
インタラクティブブローカへは800円/件で送金できる
・海外送金の限度額が大きい (旧シティバンク銀行と同じ)
海外送金は1日2回まで、1回当たり300万円相当額以下
したがって1日600万円相当額以下なら送金可能
・24時間電話対応 (旧シティバンク銀行と同じ)
24時間対応なので、夜間や休日の問合せにも便利
(ほとんどの邦銀の電話対応時間は平日日中のみ)
・海外多くの国の支店やATMでカードが使える
(旧シティバンク銀行と同じ)
注意事項としては、プレスティアは、旧シティバンク銀行を引き継ぎ口座維持手数料(月額2,000円)が発生します。日本の銀行では通常発生しない手数料ですが、海外の銀行では珍しくはありません。
プレスティアの口座維持手数料を無料にするには?
月額2,000円とはいえ、投資にかかるコストは抑えたいところです。
プレスティアの口座維持手数料を無料にできる方法はいくつか用意されています。
月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上あること
月間平均総取引残高とは、プレスティアで取引している各商品の月間平均残高を合算したものと記載されています。ひらたく言うと1ヵ月間の資産残高の平均ということです。
外貨部分が20万円相当以上ということは、外貨建ての預金や投資信託などの円相当残額が20万円以上あるということです。例えば米ドルを$2,000常時預けておけば手数料が無料になります。ただしレートが100円/米ドルよりも円高になると20万円を切ってしまうので、もう少し余裕を持っておくとよいです。
月間平均総取引残高が50万円相当額以上あること
円建てと外貨建ての預金や投資信託を含む各商品の円相当残額が50万円以上あるということです。例えば50万円を預金しておけば手数料が無料になります。
SMBC信託銀行の提携クレジットカード会員であること
SMBC信託銀行のクレジットカードである、次の2つのカードをもつと口座維持手数料が無料になります。
プレスティアVisaゴールドカード(PRESTIA Visa GOLD CARD)
プレスティアVisaプラチナカード(PRESTIA Visa PLATINUM CARD)
ただし、これらのカードを持つための年会費があります。
プレスティアVisaゴールドカードの場合、年10,000円です。初年度は無料で、前年度のカード利用30万円以上で年会費は無料になります。
参照 クレジットカードの活用法
その他の方法
・eセービング口座を持っていること(eセービングの新規申込は終了してます)
・住宅ローン(不動産担保ローンを含む)の借入れがあること
・プレスティア アドバンスマネーまたはカードローンの月間平均借入残高が4円以上
詳しくは、プレスティアのHPにてご確認下さい。
https://www.smbctb.co.jp/index.html
プレスティアの使い方
海外投資を行う場合は、資金の流れをよく検討しておく必要があります。
プレスティアを海外の証券口座とのハブ銀行として使う場合は、次の図のようになります。
日常生活用のA銀行とは、給与の振り込み、ATMでの引き出し、支払いの引き落としなど生活に使用する銀行です。生活する地域で便利な銀行のネット口座もしくは楽天銀行などのネット銀行が適当でしょう。
銀行口座から自動引き落としの投信積立の利用等で、国内証券口座との資金移動が多い場合は、国内証券口座との資金移動が無料のネット銀行を日常生活用の銀行として使うのがよいでしょう。
プレスティアを日常生活用の銀行として使用すると海外投資にかかる資金移動の手数料が少なくなりますが、プレスティアを日常生活銀行として使うには少し不便さがあるでしょう。
したがって図のように、国内証券口座との資金移動も考慮した日常生活用の銀行口座と、海外送金用のハブ銀行としてプレスティア口座を持っておくのがおススメです。
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