レバレッジとは?意味を理解して、計算で取引の効果や特徴を知ろう!

    

レバレッジ(leverage)とは、日本語でてこの原理のことを意味しています。

経済活動においてレバレッジとは、他人資本を使うことで、自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率のことをあらわします。

例えば、自己資金100万円でA社株を株価1,000円で1,000株買うとします。

株価が1,100円となった場合は、10万円の利益となります。リターンは自己資金100万円に対し10%となります。

一方自己資金100万円に借入金200万円を加え300万円で、同じくA社株を株価1,000円で買うと3,000株買えます。

株価が1,100円となった場合は、30万円の利益となります。リターンは自己資金100万円に対し30%となります。(実際には借入金に対する利息も必要になります。)

このように他人資本(この場合借入金)を使うことで、利益率を高めることができます。

ただし逆に株価が下がった場合は、マイナスも大きくなります。

この場合は自己資金100万円に対し300万円の投資を行うので、レバレッジ3倍になります。

レバレッジをあげると利益も損失も大きくなり、ハイリスク・ハイリターンになります。

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ETFのレバレッジ銘柄

ETFにおいては、レバレッジ銘柄が多くあります。

日本市場ではレバレッジ銘柄はまだ少ないですが、米国市場では多種のレバレッジ銘柄が上場されています。

米国市場でETFのレバレッジ銘柄を取引きするにあたり、その理屈を理解しておく必要があります。

例えば、レバレッジ型(2倍)のETFは、ベンチマークの指数の日次運用実績の2倍に連動するパフォーマンスを目指すETFです。

つまり前日比で見た時の変動率は2倍になります。ただし、2日以上の期間で見ると複利効果によって変動率は2倍になりません。

具体的に数値で見てみます。

ベンチマークレバレッジ2倍レバレッジ3倍
対前日比(%)対1日目比(%)対前日比(%)対1日目比(%)対前日比(%)対1日目比(%)
1日目100010001000
2日目1050+5+51100+10+101150+15+15
3日目1019-3+1.81034-6+3.41047-9+4.7
4日目1049+3+4.91096+6+9.61141+9+14.1
5日目1007-4+0.71008-8+0.81004-12+0.4
6日目1037+3+3.71069+6+6.91094+9+9.4
7日目1017-2+1.71026-4+2.61029-6+2.8
8日目1067+5+6.71129+10+12.91183+15+18.3
9日目1025-4+2.51038-8+3.81041-12+4.1
10日目1066+4+6.61121+8+12.11166+12+16.6

上の表は、ベンチマークとなる指数を初日1000として、その後の任意の変動を示したものです。

レバレッジ2倍及び3倍について、日々の対前日比(%)はベンチマークの2倍、3倍になっていますが、対1日目比(%)では2倍、3倍になっていません。

乖離が発生します。

これは前日の上昇(下落)が翌日には複利となるために影響度が大きくなることが影響しています。

特に上昇・下落を交互に繰り返していくとその乖離が大きくなっていきます。

仮に同様の計算で2%ずつ上昇した10日目は、ベンチマークの対1日目比は19.5%、2倍は42.3%、3倍は68.9%

また同様の計算で-2%ずつ下落した10日目は、ベンチマークの対1日目比は-16.6%、2倍は-30.7%、3倍は-42.7%

実運用では、レバレッジ2倍、3倍の銘柄が、ベンチマークのピッタリ2倍、3倍であるかどうかはあまり重要ではありませんが、ベンチマーク銘柄とレバレッジ銘柄のボラティリティの違いは、過去の値動きを見て確認しておくとよいでしょう。

例えば、ナスダック100指数(QQQ)とそのレバレッジ3倍銘柄(TQQQ)などの違いです。

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