老後の家計を診断する簡単キャッシュフロー表を自分でつくるエクセル(EXCEL)の使い方

    

自身の価値観に基づいた生涯の生活設計を立てることをライフプランニングといいます。

自身や家族の今後予定されているイベントや夢、目標を時系列にあらわし、それに応じたお金の出入りを設計します。

キャッシュフロー表がもっともよく利用されるのが老後設計でしょう。

目   次
1.キャッシュフロー表をつくるために必要なこと
2.エクセル(EXCEL)のキャッシュフロー表の作り方
 ・新しいシートに項目を入力
 ・西暦年を入力
 ・年齢を入力
 ・収入を入力
 ・支出を入力
 ・計算式を入力

具体的な作業としては、イベントや夢、目標を時系列にあらわすライフイベント表とお金の出入りをあらわすキャッシュフロー表をつくることになります。
詳しくはコチラ、➡ ライフプランニングの考え方と手法

自身の将来のイベント(出来事)を想像して書き出す作業は、おぼろげに抱いている未来について描き、目指す状態を明確化することができるのでたいへん意義のあることです。

長寿化がすすみ、年金減額や増税、インフレなどのリスクが現実になってきているなかで、将来の自身の老後の暮らしは誰もが気になるところです。
老後貧乏について詳しくは、コチラ ➡ 超高齢化時代に老後貧乏に陥る4大リスクとは?

不安に思っているだけでは、具体的なアクションはとりにくいので、一度ライフイベント表とキャッシュフロー表を作り、自身の老後はどうなるのかを数値的に算出します。すると漠然な不安が数値化つまり見える化され、対策が打ちやすくなります。

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キャッシュフロー表をつくるために必要なこと

家族構成と年齢、そして家族それぞれのイベントを時系列に並べたものがライフイベントです。次の表の上部に相当します。

イベントとしては、進学、就職、結婚、定年や住宅購入などが主ですが、自分のやりたい事がある場合、例えば起業独立なども記入します。独身者は結婚や出産など将来の家族構成も仮定して作ってみます。

収入と支出、貯蓄残高などお金の流れの部分がキャッシュフロー表で、ライフイベントに必要なお金の情報が入ります。

キャッシュフロー表は、お金の計算なので数値が並ぶので難しく見えます。

ライフイベント表とキャッシュフロー表をつくり、プランニングを行うのは少々知識と技量が必要です。

それは次のようなことが必要になるからです。
・収入や支出、資産など現状の把握方法
・住宅費や教育費、保険料、年金などの見積もり方法
・物価上昇、金利などの計算方法
・試算結果の評価と対策立案

ですからしっかり試算しようとすると、フィナンシャルプランナー(FP)に依頼するか、自分で勉強して習得することとなります。

このキャッシュフロー表つくりは、一見難しく見えますが、精度を気にしなければそうでもありません。概算での計算を前提とすると自分でも計算することができます。おこずかい帳の延長と考えると簡単です。

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エクセル(EXCEL)のキャッシュフロー表の作り方

エクセルを使うとキャッシュフロー表を簡単につくることができます。初めて作る時には、あまり細かいことは気にせずに作ってみることをおススメします。

エクセルのシートの記入内容と計算式は次の通りです。単位は、万円がよいでしょう。

エクセルの作成の手順としては、

1.新しいシートに項目を入力

年、本人の名前など列方向に項目を入力します。

2.西暦年を入力

今の西暦年、2016年から右へ行方向へ入力します。少なくとも本人の年齢が60歳までの西暦年は記入しましょう。老後の試算もするには90歳ぐらいまで記入します。

並んだセルに連続した数を入力する場合は、すべて手入力するのは大変なので、次の方法が便利です。
・式を入力して貼り付ける
始まりのセルに数値を入力し、その隣のセルに =始まりのセルの番地+1 の式を入力します。例えば、始まりのセルB2に現在の年齢を入力、隣りのC2には =B2+1 と入力します。D2より先は、C2の式をコピー、貼り付けすればOKです。

・連続データ入力機能を使う
始まりのセルに数値を入力し、そのセルにカーソルを置き、セルの右下にマウスを持っていくと + が表示されます。その + の上で右クリックを押したまま右に移動させて離すとドロップリストが表示されるので、連続データを選べばOKです。

3.年齢を入力

先に入力した西暦年に対応した家族の年齢を入力します。西暦年同様に、連続した数を入力する方法で年齢を入力すると早いです。

4.収入を入力

一般的には収入は可処分所得(自分で自由に使うことのできるお金)を用います。
可処分所得=年収-(所得税・住民税+社会保険料)

自分でつくるには、おおよその手取り収入で十分です。月給とボーナスの手取り収入を合わせた年額を入力します。将来額は現状の収入から予想して入力します。

定年後は年金額を入力します。おおよその年金額を知る方法として次があります。
・日本年金機構から送られてくる年金定期便をみる
40代、50代である程度の年金加入実績がある場合は、年金定期便に加入実績による年金額(年額)が記載されています。

・ネットの年金試算サイトでシュミレーション
yahooやgoogleで”年金 試算”と入力して検索すると、いくつか年金額を試算するサイトがあります。

5.支出を入力

現在の支出を把握できていれば、それを入力します。項目の分け方は上記の表の通りでなくとも問題ありません。住居費は賃貸ベースは簡単ですが、住宅購入を考える場合は頭金とローン返済を考慮する必要があります。

将来額は現状の支出をベースに子供の成長にあわせ教育費を反映させます。教育費の見積もり方法については、教育費ナビを参照下さい。

現状の支出が分からない場合は、本サイトおススメの家計管理表で把握すると簡単です。

家計管理表について詳しくは、コチラ ➡ 簡単に家計を見える化できて継続できる家計簿をエクセル(EXCEL)でつくる方法

6.計算式を入力

収入計、支出計、年間収支、貯蓄残高は計算式で自動に計算されるように、セルに計算式を入力します。貯蓄残高の初年度については貯蓄残高を入力します。

以上を入力していくと将来のお金の収支と貯蓄残高が見えてきます。初めは精度が悪くてもイメージはつかめるかと思います。興味をもつとお金についての知識が増えて、日々の生活の見方も変わってくるのではないでしょうか。

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